Column 1 西荻窪のおみせ
Solanis(ソラニス)
日本で唯一のスラックライン専用ジム
日本で唯一(2011年3月現在)のスラックライン専用ジムが、西荻窪にはあることをご存知だろうか?
…と、その前に「スラックライン」とは何かをご存知だろうか?
知らないと答えた方も、どうぞご安心を。恐らく、日本にいる大多数の人が「スラックラインなんて言葉、聞いたこともない」そう答えるはずだから。
スラックライン
「スラックライン」を簡単に言い表すと、綱渡りのスポーツ版と言ったところ。1960年代に出現し、その後1990年にはクライマーたちがバランストレーニングの一環として行い始める。2000年後半にはヨーロッパで流行りだし、その後ギボン社(独)がロープを簡単に張るための器具を手頃な価格で販売開始したことなどにより、それまでの人気がさらに加速する…。流行の波は察しの通り日本にはまだ到達していないが、今後日本でも流行るであろうとスラックライン専門ジム『Solanis』のオーナーは睨んでいる。
さて、個人で専門ジムをオープンさせてしまうくらいだから、オーナーのスラックライン歴もさぞかし長いとお思いになるだろう。私だって、そう思った。ところがなんと、当人は去年の11月頃にスラックラインデビューをしたのだという。
始めのうちは仲間と共に公園で練習をしていたのだが、11月ともなると寒い。どこか屋内で遊びたいけれど、スラックラインを行える場所は今のところ都内にはない。
それじゃあ、自分でジムを作ってしまえ…。
そんな流れで、大好きな西荻窪にスラックライン専用ジムを構えることにしたのだという。元々地下の駐輪スペースだった空間を改造し造ったジムは、木漏れ日をイメージしたいう、照明と壁の一面にプロジェクターから映される映像が印象的。白く塗られたコンクリートの壁に天井から覗く剥き出しのパイプ…それでもどこか温かみを感じさせるのは、塗装や飾りつけの大部分がオーナーと友人たちの手作業で仕上げられているからだろう。
ランニングやブートキャンプのような運動となると、少なからず『忍耐』という言葉が脳裏をよぎる。その点、お喋りをしつつ遊び感覚で行えるスラックラインは、実にお気楽で楽しい。しかも短時間練習をするだけでも十分に「筋肉を使ってる感」を味わえる上、3秒から5秒、5秒から10秒とラインの上で立っていられる。または歩ける時間が少し伸びるだけで、かなり自己満の世界に浸れる。
家事の合間、主婦友達と共に軽く息抜き。仕事帰り、西荻窪で一杯を引っ掛ける前に一汗。妙な気合を入れることなく気軽に体を動かせ、気分転換できる場所。地域の人が集え、心身をリフレッシュできる空間になってくれたら嬉しいとオーナーは語る。料金:1,500(初回)/30分400円/1日1,500円。手ぶらでOK、更衣室アリ
ちなみに、ジムに入ると出迎えてくれるビリケンは、妖怪ではなく幸運の神様。足の裏をさするとご利益があるらしく、オーナーの場合は、さすった後に日テレからの取材依頼が来たのだとか。…ということで、ジムで一汗流した後は自分自身の足のケアをするのももちろんだが、ビリケンの足の裏をさすっていくのも忘れずに。
Solanis
http://solanis-nishiogi.blogspot.com/
住所:杉並区西荻南2-26-2 ワイズビルB1
TEL:03-6795-5795
営業時間:年中無休
月-金12:00-23:00 / 土・日9:00-20:00