Column 1 西荻窪のおみせ

旅の本屋 のまど
「旅」をキーワードにした本屋さん

2007年に西荻にオープンした、ちょっと珍しい形式の本屋さん『旅の本屋のまど』。97年に吉祥寺でオープンし、通算14年続く老舗の本屋。
現在の店長である川田さんは、2003年から吉祥寺店で店長に就任し、『古本屋とカフェの店 ハートランド』の閉店を受け、西荻へ移転されてきました。のまどを訪れるのは圧倒的に女性が多いそうです。
「吉祥寺で4年、西荻で4年、合計8年、のまどの店長をやってきました。ようやく西荻でも落ち着いて来たので、そろそろまた旅に出たいですね。今一番行きたいのは、アフリカですかね。」とご自身も旅好きという川田さんは語られました。
“本屋”ならではの工夫と、“旅好き”ならではの工夫

深い青色の枠にガラス張りの扉の中は、店名通り「旅」をキーワードにした本やグッズがズラリ。置いている本の内訳は、海外旅行本が8割、国内旅行本が2割だそうです。
壁の本棚には「オセアニア」「中南米」「アメリカ・カナダ」「ヨーロッパ」など、地域別に置かれ、目的の本が探しやすい!現在はトルコ・モロッコなどのイスラム圏の人気が高いようです。
ちなみに、のまどで販売している本は新刊と古本の両方を同じ棚に並べて販売しているそうです。古本には目印として〇のシールが張ってあるので要チェック。
レジ横の棚には旅行便利グッズや旅関連のDVDもあります。さらに、のまどではユースホステルの会員証や国際青年旅行証(GO-25カード)の発行も行っていて、店内スタッフに旅の相談も気軽に出来るので、旅好きには嬉しい限り。随所に本屋と旅好きならではの工夫が散りばめられています。
“のまど”ならではの商品も!

レジ前のスペースにドドン! とあるのは、グッズ販売コーナー。店頭で販売しているのは、のまどのみという、雑誌『旅行人』のオリジナルグッズ!
バッグやTシャツ、シールやポストカードなど、雑貨がところ狭しと埋め尽くしています。
そして、レジ前の棚全面に置いてあるのは『アジアGOGOマガジンG-DIARY』というタイ・バンコクの日本人向け総合風俗情報誌。国内でもかなりコアな人気を誇るそうで、この雑誌目当てにお店を訪れる人が結構いるのだとか。
どちらも、のまどの名物と言って過言ではなさそうです。
月1ペースの旅行関連トークイベント開催

現在月1ペース(不定期)で行われている旅行本関連トークイベントも、のまどの特徴のひとつ。
取材を行った2011年6月22日には19時30分から “たかのてるこさんのスライド&トークショー『いつも心にジプシーを!』”が開催されました。たかのさんの新刊『ジプシーにようこそ!』発売記念として開催されたものです。
イベント時には、のまどの店内は中央の本棚などが撤去されて、イスが並びます。この日はトークショー開始までに50席全てが埋まり、立ち見も出るぐらいの盛況!
カウンターではシルクスクリーンが吊るされ、スライドショーも楽しめます。
最後になってしまいましたが、「のまど」とは、英語で「遊牧民」という意味なんですって。「遊牧民」のように何にも束縛されることなく、自由な発想で品揃えをしているお店にぴったりですね。いろんな方向から旅を楽しめる本屋さん「のまど」、旅に出る前にぜひ行ってみてください!
旅の本屋 のまど
http://www.nomad-books.co.jp/
住所:東京都杉並区西荻北3-12-10 司ビル1F
電話:03-5310-2627
営業時間:12:00-22:00
定休日:水曜日